Ryotaro Ishihara

The Park 21h58 / 22h07, Wrapped

2024

note

この作品はあるフィールドレコーディングに収められた音響的事象(「~の音である」として指示可能な、「意味」をもった音)の配置に基づいて制作されている。元となるフィールドレコーディング上の音響的イヴェントの発生-消滅は一度スコアに還元され、そのスコアに基づき、音響合成や録音などからなる、より「意味」を排した「アクースマティック」な音響的オブジェクトへと置換される。この過程は作曲家に対する操作の制限とも捉えられ、楽曲から物語性(Narrative)を排除するプロセスでもある。

タイトルの「Wrapped」は Christo & Jeanne-Claude へのオマージュである。彼-彼女らはある空間の対象物とそこに含まれた「意味」を包むことで却ってその存在を暴露するが、この作品はある名付かざる瞬間を「包む」ことで、その時間の現前の記憶、その多様性を露見させる。